腰椎側方椎体間固定術(腰を怪我した話2)

健康全般

腰を痛めた話1では、手術が決まったところ(15日目)までの話でしたので、今回はその続きです。ざっくり言うと手術は大変ですよ。避けられるものなら避けたほうがいいです。ただし、低侵襲なので手術後2-3日は大変ですが、それを過ぎればすぐ動けるようになりますし、痛みも徐々に引いていきます。痛みを抱え続けるなら思い切って手術をするというのもありだと思います。私の場合は手術以外の選択肢はありませんでしたが・・・。

手術決定から手術までの期間

12月2日(15日目)に病院に行って、手術の日程などが決まりました。幸いなのがその先生が脊椎の専門医で名医だったこと。かなりの数の手術の実績があるようです。手術をすることが決まれば腹をくくってお任せするしかない。12月5日に最後の確認で同じ先生に話を聞いて、12月16日に手術することが決まりました。あと、コルセットの採寸もありました。樹脂を体に巻いて、型を取る間立っていてくれと・・・。手術の日までに作っておいてくれるということでした。

手術することが決まれば後は待つだけですが、待ち遠しいですね。手術まで2週間。なんといっても1-2分しか立てませんから、風呂には入れますが、髪を乾かす間も立っていられない。バランスボールが重宝しました。洗面台の前に持っていきバランスボールに座って洗顔、歯磨き、ドライヤーをすることができました。

普段は、在宅勤務用の仕事机に向かってイスに座っているか、ストレッチ用のマットの上で横になっているか、食卓のイスに座るか、あとはベッドで寝るか、のどれかです。まあ、何とか生活はできましたが、トータル1か月くらい不自由な生活をしていました。

その間、仕事はどうしたの?

ちなみに、11月に腰を痛めてから1月の年明けまで、休日以外は在宅勤務です。コロナで在宅勤務が制度化されてから在宅が多めでしたので、あまり支障はありませんでした。管理業務がメインなので部下のテーマの進捗をオンラインで管理するというのでしのぎました。それで済んだのは不幸中の幸い。以前営業をやっていたこともありましたが、そんなときだったら厳しかったでしょうね。また、2回目の手術後、年末年始の休暇があったのはよかったです。12/26日~1月3日まで休み、4日、5日在宅勤務して、6-8日がまた休み。その期間にしっかり回復できたと思います。

9日から在宅勤務で12日に術後初の出社、16日から四国、名古屋、浜松に出張、コルセットをした状態でしたが、飛行機も出張も何とかなりました。

1回目の手術 12月16日(土)

手術は12/16。前日夜9時くらいから絶食。経口補水液を朝までに1本飲んでおくように言われました。朝起きて準備し、タクシーで妻と9時に病院に行き、玄関で妻とはお別れ。玄関で車いすに乗せてもらいました。それから病室に行って、部屋を確認。一人部屋でシャワー付き。そこで手術着に着替えて、手術はお昼からでした。11時ごろに呼びに来るという話でしたが少し遅れたようでした。12時頃、ようやく呼ばれて手術室へ車いすで移動、手術台に移動して、名前を聞かれたりで、麻酔をかけますよ。と・・・。

次に気が付いたときはもう病室のベッドの上です。腰の周りが痛い!!!!

手術の内容:腰椎側方椎体間固定術(XLIF)

私が受けたのは腰椎側方椎体間固定術(XLIF)というものになります。1回目の手術で左の腰骨の辺り(脇腹の下の方)から4cmほど切って、脊椎まで侵入して、椎間板を取り除きます。その後、ケージと呼ばれる椎間板の代わりになるチタン製の器具を挿入します(カンカン叩いて入れるようですね)。それで腰椎の間が広がって神経の圧迫が取れて痛みが治るというものです。たしかに、よくなりました。この時点ではわかってませんが・・・。この手術が1時間弱で終わったようです。

想像すると恐ろしいですし、写真を見てもすごいことをしてしまったとつくづく思います。アンドロイドに少しは近づいたんじゃないかと。ちなみに、写真は自分のものです。

2回目の手術ではケージを入れた上下の腰椎をスクリューとロッドで固定します。米国だとこれは無くてもいいような話もあるようです。まあ、ケージとスクリュー・ロッドでしっかりと固定して動かないようにするということだと思います。私の場合、スクリューを打ち込む椎弓の骨が左右で太さが異なり、右側は細いために打ち込むところがかなり難しかったようです。それでも40分くらいで手術が終わったということでした。ゴッドハンドですね。

1回目の手術後

手術が終わって目が覚めると病室のベッドの上です。「痛い!!!」そりゃ脇腹のところを切って脊椎まで侵入してるんですから、痛いに決まってます。唸ってたら看護師さんに「うるさい」って。酷くないですか・・・。夜も痛みであまり眠れず、かなりつらかったですね。徐々に痛みは引いていきます。次の日の朝には食事ができました。傷口にドレンというチューブを差し込まれているのと、尿道に差し込まれているチューブが取れるまでつらいです。ちなみに、この病院の食事は弁当です。

16日(土)お昼に手術して、17日(日)安静にしつつ、トイレに自分で行けたら尿道のチューブを抜いてもらえます。それでだいぶ楽になったかな。18日(2日後)にドレンを抜いてもらいました。ここまでくればかなり楽になって、テレワークをしつつ安静にしてました。

しかし、トイレがつらかったですね。大きいほうは力を入れると傷口がかなり痛むので、下剤を使ったりしました。19日もテレワークをしつつ安静にして、20日年休を取って系列の病院に転院しました。移動には、車いすで乗れるタクシーを使って移動しました。妻も一緒に乗って。その際、着替えを持ってきてもらい、ニンテンドースイッチを持ってきてもらいました。入院中暇なので・・・。

転院した後は、4人部屋です。差額ベッド代が無くて助かるのはいいですが、うるさかったりしますよね。転院するまでは車いすで過ごしていましたが、転院した先の院長が車いすじゃなくても大丈夫と言ってくれたので、車いす生活から逃れられました。いちいち看護師さんを呼んでトイレに行くのも大変で、申し訳ないし・・・。

このころには痛みもだいぶ良くなっていたので、スイッチで、ゼルダのティアキンをやってました。暇なんですよ。仕事もしっかり会議とかやってましたよ。看護婦さんに怒られながら。21~25日まで休日以外は仕事をして、26日から年末年始のお休みです。26日いよいよ手術です。

2回目の手術へ

1回目が終わった段階で立てるようになりました。もちろん手術した箇所は痛いんですが・・・。立てるんです。立ってても痛くならないんです。立って歩けるんです。よかった~。

ちなみに手術後、手術に立ち会った助手の先生が成功したと話に来てくれました。傷が痛くてそれどころではないので、ありがとうございました。とだけ伝えましたが・・・。主治医で執刀してくれた先生とは退院の前日(12/30)まで会うことができませんでした。非常に忙しいようです。手術して成功したら一発完治というような考えを持たれているのではないかと思います。

いよいよ2回目の手術です。(次につづく)

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